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アラスカの大自然の中で武道する毎日を雑記


by alaskakendo
剣道七段審査の初挑戦失敗に学ぶ事_b0241736_4593274.jpg今回、テキサス州、ヒューストンでの剣道七段審査は残念ながら不合格であった。

審査を終えた時点では、なんとかうまく行ったのではないかと内心思っていた。ただ、うっかり引き出されて、不本意(中途半端)な打ちを出してしまったことだけが悔やまれた。

而してその結果は「七段合格者ゼロ」だった。。敢えなくヒュー、ストンと落ちてしまったというわけである。







「なぜ不合格だったのか」

「演武は完璧ではなかったにしろかなりいい線行っていたのではないか」

疑問は残る。

「他の受審者と比較しても良い出来だった」と感じていただけに、

悔しさも強く残った。




今回なぜ合格できなかったのだろう・・・・・・・。


真剣に自分の剣道と当日の演武を考えてみた。


************************
不合格になったからこそこうやって真剣に考えるに至った訳だが、

合否に関わらず、

というか特に「合格してさえも、真剣に反省する程の心のレベル」

に達していなければ、

到底達する(合格する)ことができないレベルに自分が挑戦しているのだ,

と言う事を本当の意味で自覚していなかったことが今回の失敗の最大の原因だったのではないかと思うに至った次第である。


つまりこのレベルになる覚悟ができていなかったと言う事だ。


七段は六段までとは違い「受かったらいいな〜」程度の気持ちでは受審することさえはばかられると言えるのだ。まあもちろんその事実を自覚するためになるのであれば、一度は不合格になる事も避けることができない道だったのだろう。


常に失敗から学んできた自分にとっては初挑戦の不合格は必然と言えるのだが、困った事に次のレベルにランクアップするには「失敗から学んでいるようではダメだ」と言うことになる。


剣聖宮本武蔵は「我事に於いて後悔せず」とおっしゃるが、自分は「事に於いて、常時後悔、反省する」ことで物事を見れるようになって来た凡才である・・・・。



そんな自分がどうしたらそのような高いレベルに達する事ができるのか。



さらに深く考えてみた。


剣道に於ける品位風格は自身の普段の人柄ではなく(それも多少はあると思うが)、「剣を持ってからの目的意識により決められるのではないか」ということである。

要するに「相手を打ってやる」と言う気持ちが強ければ、そこにはあまり見るべき品位風格が無いと言うことになる。

剣道で良く言われる「打って反省、打たれて感謝」という言葉の前半は、通常「打てたとしても、それをもっと改善するにはどうしたら良いか」と反省するという理解がされているが、さらに上のレベルに於いては「あの機会に於いて打って本当に良かったのだろうか」と言う内容の反省をしなければならないと言う事ではないのか。

「打つべき機会」を追求すれば自ずとこういう反省の仕方をするようになり、無駄打はできなくなる。

そう、「しなくなる」のではなく「できなくなる」のだ。


と言う事は、例えば一本となり得る打が入ったとしても、そのレベルに於いては「無駄打」と言える一本もあることになる。


それがまさに今回の審査での自分の打ちだったと自戒している。


「強引な、自分本位なスピードに頼った当てっこ」

これを諌め、

「正しい機会に、当てることなしに、打ち切ることができるようになるにはどうするべきか」


まるで仏道修行の公案のようだが、これが実践できるようにならなければ次のレベルへの到達は無理であろう。

では「打ってやる」という気持ち無くすにはどうすべきなのか。

そして「打つ」と言う気持ちなしで「打ち切る」ことができるようになるにはどうすれば良いのか。


まだぼんやりとしかその答えが分かっていない。

果たして理解できるようになるのだろうか。

それは今後の自分次第だ。


しかし,今分かっているのはそれが分かれば次のレベルに達することができるのだということである。


そしてその延長に「向こう側(のレベル)」に行くためのヒントが隠されているに違いないのだ。


修行は続く・・・。


「合格して反省。不合格で感謝」








今回の審査の動画

http://www.youtube.com/watch?v=vGyINmwTsg0

https://www.youtube.com/watch?v=cEunELpk_SE



(恥ずかしいのでシェアしないでくださいね)









# by alaskakendo | 2013-11-15 05:21

日本武道の心は世界の宝

日本武道の心は世界の宝_b0241736_1284339.jpg我が母校関西大学の准教授で剣道家のアレック・べネット氏 (Dr.Alex Bennett) がTEDに出演し、日本武道について語った。

動画を観て日本武道の重大要素である「残心」は世界の宝であると結論づける彼の真意を探ろう。







http://www.youtube.com/watch?v=SXrlZ_PH4X8
# by alaskakendo | 2013-11-07 12:09

世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_4212587.jpgアラスカ州アンカレジよりこんにちは!








世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_738892.jpg アラスカを知り尽くした達人ツアーコーディネーターとして紹介されて

しろくま安藤が一家でテレビに出演した。

その「世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜」は

2013年10月23日午後7時にTBS系列で放映された。

その上2時間ある番組のトリだ。

最後のクレジットにはコーディネートの所に「HAIしろくまツアーズ」の名前もちゃんと入っていた。








その動画を見る方法は、今のところ以下のフェイスブックアドレスに掲載されているはずのでお試しあれ。
https://www.facebook.com/photo.php?v=10200886205453280&l=9113921047600796863

以下は裏話なので、まずは番組を見てから、以下を読み、改めて見直すと面白いかもしれない。




テレビを見てくれた人たちの感想はほぼ概ね好評で、アラスカのすばらしい自然を満喫したとか、アンカレジ周辺にもすごい大自然があるんだね、とか異国の地での異文化交流頑張ってくださいとかだった。

特に「アラスカに行きたくなりました」というコメントが圧倒的に多かったのは嬉しかった。

その中で。ある大学教授からのコメントに氷河を歩くのにアイゼン(クランポン)無しでは危険ではないかと言うものがありましたので説明しておく。

テレビではカットされていたが、クランポンの代わりにゴム製の滑り止めを靴に装着してハイキングしている。この場所までくらいであれば慣れないクランポンを素人に履かせて歩かせるよりもこのゴムの滑り止めの方が安全と考えるからである。もちろんこれより奥にあるアイスクライミングをする場所に行く場合はクランポンだけでなく、ヘルメットを被り、ロープで繋いで行く必要があると思っている。

今回行った場所は、私自身何度も訪れている所であり、砂利の混ざった歩き易いトレイルができている場所だ。最後を除いてはあまり傾斜も無く比較的安全な場所で、ここ3年程大きな動きの無い落ち着いた場所であることを確認した上でこの場所に行っている。



さて、本題に戻ろう。

アラスカが出てくるのは最後の30分程だが、1週間ずっと収録したのにもかかわらず、写ったのはたったこれだけぇ?というのが出演した側の感想だった。すばらしい黄葉/紅葉の景色や数々の氷河、美しいハイキングトレイルなどを歩き、7頭のムースを始め、ラッコ、アザラシ、シャチ、ハクトウワシなどの様々な野生動物も出会ったのだが、紹介されたのはそのほんの一部であった。

ストーリーを30分にまとめて作るには、割愛するものも多かったと思うが、紹介されなかった部分はどれも良いところが多く大変残念だった。次回は是非アラスカだけで2時間番組を作って欲しい。

ということで番組取材の舞台裏の話に入ろう。



世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_4553588.jpgまず初日は9月25日水曜日。
「初めてミスターちんに会う場所を山の上にしてくれ」と言うディレクターK氏の依頼だったので、チュガッチ山脈の山中(厳密に言うと番組で紹介されていたフラットトップではない)で、しろくま安藤はクルーの到着を待ちながら、山のトレイルや斜面を季節外れのブルーベリーを積みながら、あっちこっちに移動して楽しんでいた。

到着を待つ事約2時間半。明るく乾いていた山が薄暗く、風が吹いてみぞれ混じりの雨が横殴りに降り出した頃,クルーがやっと到着した。果たしてこんな天候で撮影ができるのだろうか?

クルーたちはこの間に、飛行機でアンカレジに無事到着、荷物を取ってからすぐに空港を出発し、まずはホテルにチェックイン。服を着替えてから弊社手配の送迎で丁度帰宅ラッシュアワーのハイウェイをのろのろと進み、やっとの事で山の麓へたどり着いたと言う訳だ。

この番組では町のホテルに宿泊するなんて稀と言うミスターちんは「こんな贅沢でホントにいいの〜?」と複雑な感じであった。








世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_7314335.jpg山の麓に到着したディレクターK氏から今どこに居るのかと電話が入る。

「え〜っと、山の頂上から4分の1程下がった地点ですのでそこからだと40〜50分くらいかかると思います。ここまで来れますか?」としろくま
「いやこの雨では撮影は難しいので、麓から10分くらいの所まで降りて来てください。30分くらいかかりますか?」とKさん。
「いや、走れば多分10分以内で降りれると思います。」

ということで駆け足で斜面を下り始める。かなりのスピードで駆け下りながら「俺ってた忍者みたい」とか思う。

10分後に連絡するとミスターちんと言う人がクルーと供に登って来るのでよろしくとの事。
すると上から一人、犬と供に駆け足で下ってくるやつがいる。おお、こいつも忍者だ。

彼と入れ替わりに下の方に人影が見えた。あれに違いない。

そこでゆっくりと降りて行く。あとはテレビでやった通りの展開だ。テレビでは「登る事30分」とあったが、車で来れる所までは車利用だったので、多分15分くらいしか登っていないはずだ。










世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_8325614.jpgその後テレビではムースを見に行ったことになっているが、実はこれは取材最終日だった。その日はもう暗いので町に戻って夕食を食べながら今後の打ち合わせをして終了。






世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_852221.jpg 翌日は朝から町でちんさんがしろくま安藤について尋ねて廻るシーンの撮影。






世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_8384764.jpgそして番組では使われなかったアンカレジの風景や町のいろいろな人たちへのインタビューと挨拶などを収録。Kさんは女性ばかり狙ってインタビューをする。そういうポリシーなんだとか。




世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_9331616.jpg午後はポッターマーシュでハクトウワシの撮影とか




世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_937237.jpg風景撮影(これは番組で使われたぞ)。





世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_939967.jpgミスターちん、山に向かって歩くの図も撮影した。

車で釣り場へ向かう場面が合ったが実はその場面はここで撮影したものだ。







世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_8111855.jpgそして夕方に剣道の収録。この部分までが前日山でしろくま安藤に会う場面の前に使われた訳である。

つまりアラスカ剣道クラブの生徒たちは僕がそこにいるのにも関わらず、僕が山に行っていることにして、ミスターちんと話をしてくれたと言う事なのだ。

だって大切な剣道の稽古を休んで、生徒を放ったまま一人で山に行くなんてありえないし〜。

そしてここ以外でアクティングをした場面は記憶に無い。自分たちが自由にしている所を自由に撮影してくださった。ディレクターK氏に感謝だ。






世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_8172113.jpgその後、同じ稽古で僕が剣道6段なのに5段と紹介される場面を撮影。



これでやっと話が繋がった。






さて次の日金曜日も町の風景や、テレビで使われなかった、息子の小学校、僕の母校、嫁さんの職場、アラスカ大学アンカレジ港などを撮影し、午後はスポーツ用品店で氷河ハイキングに行く道具を購入する所の撮影をし、ニューサガヤで嫁さんの買い物風景を撮影。

その後クルーを拙宅にご招待した。






世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_1023458.jpgその時に撮影したのがもう少し先にある釣りの場面の後で出て来る料理風景と、夕食の風景である。実はこの釣りは氷河ハイキングの翌日氷河クルーズに行った後にちょっと立ち寄っただけの場所。前からちょっと気になっていた事は本当なのだけどね。







世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_10142255.jpgそれと息子の部屋でミスターちんとの合宿場面の撮影も〜。







世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_1030535.jpgさて翌日は土曜日で、仕事も学校もお休みなおで家族旅行を撮影する機会である。番組ではまず長男のお気に入りの場所に行ってから最後に氷河に行くことになっているが、実際には先に目的地の氷河へ行った。





世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_10312633.jpgここに至るまでの景色はアラスカでも指折りの美しさなのだが、残念な事に今回の番組では紹介されなかった。






世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_10554238.jpgとにかく一行は氷河に向かい入って行った。ちんさんも結構ここが気に入ったようで一人でたたずんでいる。

「世界の果てを知っている調査員がこうなのだからここも結構イケてる場所なんだな」と実感。






世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_1103486.jpgしかし、ディレクターK氏はここがフィナーレだと予定していたようで、いつまでたっても離れようとしない。

「もう暗くなるから早く帰らないと危険ですよ」の声もむなしく、遠くへ行って自分のカメラで撮影を続ける。

ここでしろくま安藤が気合いを入れる!

「ええカゲンに せんかぁ。こん がきゃぁぁ!」






世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_113497.jpgと心の中で吠えながらも、いつもの笑顔で優しいしろくま安藤であった。






さあ暗くなる前に今日の宿にたどり着かないと。

だって街灯も何も無い山奥のバンガローなので、道に迷ったら大変なんだもん。クルーたちはそんな事クルーレス(ちっとも知らない)なのですから気楽なもんだ。

暗闇の中を何時間も運転し、夜遅くになってから疲れ果ててバンガローにたどり着いた。倉石写真を撮る余裕など無いのだ。抜群の景色も見えないし・・・・。

おやすみなさい。











世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_11105816.jpg翌日〜!!!!!

何と言う神々しさ。美し〜ぃ!

やっぱりここはいいわぁ。








世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_11172068.jpg番組で紹介されなかったバンガローはこんな感じ。朝ご飯もおいしかった〜。







世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_1115104.jpgで、その後残雪残るトレイルをハイクし湖に至る。








世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_11241065.jpgここの湖はリフレクションが織りなす模様が世界的に美しいのだ。







世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_1126318.jpgここであの「おいし〜!」と叫ぶ場面に至るのであった。









世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_11205144.jpgこれは遠い所から撮影しているカメラマンのズミさんとディレクターK氏を逆から撮影した所。






あ、しろくま見っけ〜!世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_11271634.jpg

雪の白いのに茶色の点々がしろくまの顔に見えるのわかる?








世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_11301322.jpgここから先も美しい紅葉をドライブしてアンカレジへ戻ったが、番組では紹介されず。






世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_11315174.jpg翌日月曜日は快晴の元での氷河クルーズだったが、この映像は使われたけれど、やはり最果ての調査員が氷河観光をしていてはいけないようで、この場面は全面カットされていた。







世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_1134465.jpg野生動物もほら。トドや







世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_11352742.jpgシャチ(オルカ)




ラッコもいたけど、これはばっちり紹介されていたね。








世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_11364794.jpg氷河の前では陳さんも大興奮していた。





あっというまに氷河観光は終わり、その日は撮影終了。



翌日はもう最終日となり、まだ遭遇していないムースをあちこちに探して廻った。


いつもはすぐに見つけられるムースがなかなかいない。この時はさすがに焦った。

達人危機一髪。



世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_11405051.jpgやっとのことで一頭見つけた!

と思ったらかなりでかい!








世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_1145169.jpg陳さんも嬉しそう!








世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_11424885.jpgそしたら、その後出るわ出るわ。30分以内に全部で7頭!これだけいっぺんにみれることはあまりないよな〜。







世界の果ての日本人10〜ここが私の理想郷〜_b0241736_11463260.jpgその晩は家族でピザをごちそうになり、旅の四方山話に花が咲いた。

あ、ちんさんのサインもらうの忘れた!


この晩遅くにクルーは飛行機で帰国してしまったよ。

いや、楽しい1週間だった。ちんさんも楽しんでくれたかな〜。

以上裏舞台のご紹介でした!
# by alaskakendo | 2013-10-31 11:50


神奈川県東西対抗戦:2013年10月14日_b0241736_9402740.jpg


写真は剣聖館亀井道場での稽古風景で、主題とは関係ありません。



2013年神奈川県東西対抗剣道大会が10月14日に神奈川県立武道館で開催された。

過去に稽古を戴いている剣士が何人も選手で出るのを観戦できる機会は滅多に無いので、大変楽しく観戦させていただきました。

最初は女性軍の対戦。若くて美しい女性剣士たちはとても凛々しく美しかったです。友人の萩選手はこれも知り合いの内山久子選手と対戦し見事2本勝ちしました。どちらも国体で大将を勤めた事のある強者同士の対戦で見応えがありました。

その後私の稽古仲間の鈴木久美子7段もすばらしい剣道で2本勝ちしていました。ビデオに取り損ねたのが残念です。

男性群も最初は若々しい5、6段が対戦し、その後7段へ。

このクラスでは友人の飯田先生。この人は強いです。それでもやっと引き分けでした。今日はいつもよりちょっと切れが悪かった感じがします。仕事が忙しいのかなぁ・・・。

8段の最初は最速の上段・有馬先生(49)と元全日本チャンピオン・宮崎(史)先生(47)で、静の剣道でした。見えない所での剣先(上段なのに?)と間合いの駆け引きが見応え充分でした。

実はこの翌日有馬先生に稽古を戴く栄誉を得ました(もちろん中段で)。何とかボコにされず持ちこたえられたのが収穫でした。

東軍大将の安藤守8段は僕と同じ55歳。苗字と年齢は同じでも8段の先生と僕とでは風格が違います。

ではエンジョイ!

Here are some footage from Kanagawa Tozai Taiko Kendo Taikai held last Monday (Holiday) in Yokohama.

飯田丈夫7段 VS 上野正明7段
IIda 7 dan (red) VS Ueno 7 dan (white)
http://www.youtube.com/watch?v=agQg6pa7EUU

有馬裕史8段 VS 宮崎史裕8段
Hiroshi Arima 8 dan (red) VS Fumihiro Miyazaki 8 dan (white)
http://youtu.be/wkCcuOQUDz4

安藤守8段 VS 松原治8段
Mamoru Ando 8 dan (red) VS Osamu Matsubara 8 dan (white)
http://youtu.be/2uqoeKVZWTk
# by alaskakendo | 2013-10-26 09:49
刀は切れるように作られている。


2013年8月8日最近の気づき_b0241736_235116.jpgその刀を名人は完全にコントロールしようとするのではなく、刀に方向を与えてやる。

そうすれば刀は自分のしたいように動き、そして斬る。

つまり斬っているのは自分ではなく刀であり(もちろんバランスよく鍛えられた名刀であるからそれができる訳であるが)、自分はただその手伝いをしてやっているということである。刀の仕事をし易くしてやっているだけなのだ。

それが名人の名人たるゆえんである。





かような事をあるときふと思いついた。

これを心と身体に置き換えて考える。

身体は動きたがっている。

その身体を心は完全にコントロールしようとせず、身体に方向性を与える。

すると身体はそちらに動きたがり、そのように動く。つまり動いているのは身体であり、 心はそれだけに集中しなくても良いので(もちろん繰り返して練習した動きだからこそ身体がそのように動くのだが)、身体が動いている間、心は周囲に気を配ったり次に与える方向性を準備したりすることができる。

となるかもしれない。

さて、これを生き方に置き換えると。

人は生きたがっている。

神またはそれに似た「存在」(例えば運命)は人を完全にコントロールしようとはせず、人に生きるヒントを与える。正しい修行を積んだ人間はそれを正しく受け取り、「存在」の示す道に行きたがるようになる。

修行が足りなければそれを間違って受け取ったり、受け取れなかったり(よって「ただ観ているだけ」と思ったり)するかも知れない。

人はその「存在」の助けにより、より高い次元へと自らを導くことができるかもしれないのだ。そのためには常に正しい修行を怠らず、心と自然と宇宙のエネルギーを感じることができる状態を保っている事が大切なのかもしれない。



と言ってもいつも張りつめて稽古しているようではだめだろうし、そこんとこらへんの微妙な加減が今ひとつ分からんのだが・・・。




ここまで考えてふとまた思う。





2013年8月8日最近の気づき_b0241736_264164.jpg自分は「宗教は?」と問われたら仏教観が強いよう見えるが、考え方とか生き方(これは「宗教」ではなく「信仰」とでも言うのか?)としては神道に近いと言えるなぁ、と言う事。






でもまだここはあまり深く突き詰めたり、型にはめずに生きたいな。
# by alaskakendo | 2013-08-09 02:11